エヴァンゲリオンとダ・ヴィンチ・コード
ダ・ヴィンチ・コードのページをいくつか更新しました。
どうもダ・ヴィンチ・コードのネタをはじめてからこのブログのアクセスが激減しはじめたのですが(ただ単に更新しないからかな?)、今回はダ・ヴィンチ・コードとエヴァンゲリオンはかなり似た話なのだという話をひとつ。
ダ・ヴィンチ・コードとエヴァンゲリオンは、かなり似ていて、道具立てとしては、ほぼ同じようなものなのです。
エヴァンゲリオンでは、聖杯伝説のうち、ロンギヌスの槍をメインに使っています。聖杯伝説では、通常、槍と聖杯とはセットで登場するものです。ロンギヌスの槍が、処刑後のキリストを刺したもので、その血を受けたのが聖杯ですから。
ダ・ヴィンチ・コードでは、槍よりは聖杯そのものに焦点をあてています。
エヴァンゲリオンでは、秘密結社的存在として、ゼーレが登場します。これは、死海文書とからみ、脚本版ではエッセネ派という言葉も見えます。
ダ・ヴィンチ・コードでは、死海文書ではなく、ほぼ同時期に見つかった、ナグ・ハマディ文書を使っています。秘密結社としては、テンプル騎士団~シオン修道会です。
エヴァンゲリオンでは、アダム・エヴァという旧約聖書の世界をベースに、ロンギヌスの槍をはじめとする新約聖書の世界を組み合わせています。特徴的なのは、通常は意識されないリリスをもってきたところです。
ダ・ヴィンチ・コードでは、新訳聖書ベースの話なのですが、特徴的なのは、マグダラのマリアを前面に持ってきたところです。
つまり、エヴァンゲリオンにしろ、ダ・ヴィンチ・コードにしろ、どちらもキリストの物語と聖杯伝説をベースに、20世紀になって発見された文書、それを信じる秘密結社、宗教の陰で闇に葬られた女性・・といった構成要素で作られています。
ただ、エヴァンゲリオンの方は、それらの整合性よりも、インパクトや印象重視なのに対して(ナグハマディ文書ではなく死海文書を選んだのは、日本語としてそっちの方が語感がかっこいいからでしょう)、ダ・ヴィンチ・コードは、ナグハマディ文書(マリアの福音書など)と秘密結社の流れ(レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」など)を上手く組み合わせることで、「これが真実のキリストだ!」みたいなことを主張することに成功して、世界的な話題となりました。
まあ、個人的には、アスカの名前がマリアだったら、テーマとしてもほとんど同じような気もしてくるので、GAINAXがダ・ヴィンチ・コードを盗作として訴えてみても面白かったと思います。(負けるでしょうが、話題作りとして)
ともかく、ダ・ヴィンチ・コードとエヴァンゲリオンのページの共通コンテンツとして、この二つの作品が、ほぼ同じ道具立てを使いながら、微妙に異なる選択していることで、作品として、どういう違いが生じたのか、簡単な分析をするページを作ってみようかと思います。
TrackBack
TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/95880/9826136
Listed below are links to weblogs that reference エヴァンゲリオンとダ・ヴィンチ・コード:



Comments
はじめましてm(_ _)m
最近、不純な動機で「エヴァ萌え」です(笑)。
チャット仲間からHPを教えてもらいました。
エヴァ素人の私としては、「目からうろこ」。
でも、まだ全然ストーリが理解できませんが^^;
詳しい内容&解説が凄いですね。
時間があるときにジックリよんでいこうと思います。
まぁ、私の腐った脳では
読んでも理解は難しいかもしれませんが(^^ゞ
しかしエヴァの世界観って・・・マジで凄いなぁ。
Posted by: ミラクルA | April 30, 2006 at 11:58 PM
自分ダヴィンチコード読んだことないんですが、これ他の何かの本の内容をかなりパクったらしくて訴えられて裁判起こしてるらしいです。
Posted by: そういえば | May 06, 2006 at 12:51 AM
「これが真実のキリストだ!」みたいなことを主張することに成功
といえば武田泰淳の『わが子キリスト』もお勧めですっ!!
Posted by: himiko nishinomaru | May 07, 2006 at 04:13 AM
「これが真実のキリストだ!」みたいなことを主張することに成功
といえば武田泰淳の『わが子キリスト』もお勧めですっ!!
Posted by: himiko nishinomaru | May 07, 2006 at 04:13 AM
Sorry!
ダブって投稿してしまいました。
Posted by: himiko nishinomaru | May 07, 2006 at 04:19 AM
あと、老婆心ながら蛇足。『ナショナルジオグラフィックス日本語版』2006年5月号で今話題の「ユダの福音書」を見れるようですよ!!
Posted by: himiko nishinomaru | May 07, 2006 at 04:27 AM
返信遅れてしまいましたが、いろいろご意見、コメントありがとうございます。
「わが子キリスト」は読んでないので、今度是非読んでみます。「ユダの福音書」もまだ買ってないんですよね・・テレビのナショナル・ジオグラフィック・チャンネルでも特集するらしいので、そっちもチェックと思っています。
ダ・ヴィンチ・コードは、映画もいよいよ公開ですね。あまり評判良くないという話も聞きましたが・・
どんなできなのか、興味深いところです。
Posted by: yasuaki | May 18, 2006 at 12:22 AM